GAP学習用副教材を読んで

GAPと聞いてすぐ思いついたのが、出身地群馬県の県立勢多農林高等学校でした。調べたところによると、ASIA GAPとJGAPを取得しているとのこと。県内農業高校の中でも古き良き伝統をまもりつつ、先進的な取り組みにも積極的である勢多農林高校。そんな勢多農林高校での取り組みを、人脈を駆使して、実際に指導に当たっている職員の方にお話を伺い…できればよかったのですが年の瀬でお忙しいでしょうから、今回はGAPにまつわる個人的な見解などを取り上げてみたいと思います。

GAPの取り組み自体は、生産者ごとの生産過程について統一基準を持たせ、不明瞭な過程を個別検査せずとも一定の条件をクリアしていることを保証する取り組みであると認識しています。ここで注目すべきは、消費者だけでなく、農畜産物の生産に取り組む生産者にとってもメリットがあるものであることです。

私の浅学なところをアピールしてもしかたありませんので、手元にある「農業高校生徒向けGAPテキスト」について紹介しておきます。こちらは、平成30年度の『専門高校の魅力発信に関する調査研究事業』(文部科学省)によって行われた取り組みの成果としてまとめられたもの、とのことです。私も存じ上げる先生のお名前があるような…。さてさて、副教材として冊子化されたものを読みましたが、挿絵や画像がフルカラーであること、数多く生徒自身の考えや意見をまとめられるような構成になっていること、テキストとしての詰め込み感が無いこと(押し込むのでは無く、適切な間がある)が挙げられます。とても読みやすく、わかりやすい説明が含まれていることから、農業高校の生徒だけでなく、GAPに対する取り組みを始めようとしている人にも初学のために読むことはよいのでは、と感じました。

GAPの考え方自体は、管理の手間が発生し、従来の生産管理工程を煩雑にさせてしまうこともあります。しかし、生産者も消費者も安心して生産・消費できる農畜産物の過程をまとめたものであることから、特別な認証としての存在ではなく、最低基準としての浸透を期待したいと思います。